HIGH and MIGHTY COLOR の女性ボーカルって？
確かにいい音出しているバンドだと思うし、シングルの曲を聴いていると女性ボーカルの声も生きていて、売れるバンドなんやなと思う。だが、アルバムで聴くとどうもつまんないのだ。なぜかというとあまりにもこの女性ボーカル（マーキーという名前らしい）がつまんないからだとわかった。
何せ歌い方が一辺倒なのである。ほんとその通りなアニメの主題歌としてはぴったりな声なわけで、よく通る声はしているがそれだけだ。バリエーションがなさすぎてつまらない。特別シャウトするわけでもなく、もちろんラップするわけでもなく、男性ボーカルとの掛け合いもあるわけでもなく、聴いていると本当に男性ボーカルがかわいそうにも思えてくるほどだ。それまでかっこいい音出してるやんと思っていた曲でも、この女性ボーカルが入った途端に安っぽく聞こえてしまう。この女性ボーカル、ライブでも自分が歌うだけ歌ったら、突っ立ってるまんまじゃないのか？ なんて思ったが、クリップとかを見ると、一応歌ってないときは踊っているようだったが・・・。それだけ、この女性ボーカルの声はバンドの音とは明らかに異質で、作られた感じがするのだ。
まず思ったのはこれは明らかに作為的に作られたユニットではないかということだ。プロフィールを見ると、同じ沖縄出身だということだが、この女性ボーカルだけ後から参加したらしい。やっぱりそうなのね・・・。思ったのは、男ばかりのバンドだけだと売れないだろうから、女性ボーカルをプロダクションやレコード会社が無理矢理入れさせたんじゃないだろうかという推測だ。このバンドはソニーミュージックだし、そういう話は昔は聞いたけど、やっぱり今でもやってるんかね？ ソニーさんは？
当たらずとも遠からずという感じだと思うけど、明らかにこの女性ボーカルの音楽的指向は、他のメンバーとは違うだろう。一応曲のクレジットはバンド全員になっているようで、誰が曲を書いているのかははっきりとはわからないが、詞はこの女性ボーカルが書いてんのかね？ 少なくとも音を作る方のバンドは大変でしょう！？ 最初は新鮮だったかもしれないけど、これからこの女性ボーカルをどうやって生かしていくか、結構苦労すると思う。ほんとは女性ボーカルを使わずにやった方が明らかにおもしろい曲もいっぱいあるだろうし、彼らならインストの曲だって入れた方がバリエーションもできていいはずだが、バンドとしてそこを踏み切れるのか、将来はそこにかかってくると思う。
まあ実際は女性ボーカルを前面に売り出した方が売れるだろうし、それをやってれば安泰なんでしょうけど、バンドとして満足できるか？ ってことでしょう？ 「傲音プログレッシヴ」なんて女子供を決してアテにしていないタイトルをつけるところを見ると、頭の悪いバンドではなさそうだし、そこら辺が楽しみですが・・・。今のままでは疲れます。
ほんとはこの女性ボーカルが一皮むけて、思いっきりシャウトしたり、ラップしたり、狂気を演じるかのような歌い方をしてくれれば、おもしろいんだろうけど、そこまで成長・進化するとはどうも思えないのがつらい。バンドのメンバーはその方向へ仕向けられるのか？ まあ実際は本人の問題だと思うが・・・。例えば２，３年後、このバンドがこのままの編成で残っているかどうか、賭けてみるのもおもしろいね。
