2020/01/07 University of Maryland Terrapins vs. Ohio State University Buckeyes @ Xfinity Center (NCAA Basketball①)

午前中にセグウェイツアーに参加して、夕方にメリーランド大学へ向かう。2回目となると余裕なもので、せっかくなら大学構内を探索しつつ、カフェテリアやブックストアを訪れたり、可能ならば大講義の授業があれば聞いてみたいくらいに思っていたが、なんだかんだと薄暗くなる時間帯に達してしまった。しかもメリーランド大学も、他のアメリカの大学同様バカでかく、スタジアムがある区域と、学術棟などがある区域はあまりにも離れていて、歩いて行ける距離じゃない。これをまた車を出して、別の駐車場に止めて、また戻ってきて駐車場に止めなきゃいけない煩雑さを考えると、いやもういいわとあきらめてしまった。
 
この前と同じようにパーキングのチケットもインターネットで買っていた。私たちのような一般の人間が買えるパーキングの場所は、フットボールスタジアムのキャピタル・ワン・フィールドの隣にあるパーキングビルであり、そこからバスケットが行われるアリーナ、Xfinityセンターまでには、歩いて約15分はかかる。それも丘を越えて川を渡ってみたいな道のりで、行くだけでも面倒くさく、途中の大学の建物に入って寄り道して楽しむことも考えたが、まずは目的地までの道を確認しておかないと、建物の中に入って歩いた後では、戻ってきた時に方向を迷ってしまう恐れもあったので後回しにしたら、Xfinityセンターに着いた頃には、周りは完全に暗くなってしまったので、もう余計な探索はやめにした。

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ということで、2度目のXfinityセンターである。本日の対戦相手は、オハイオ州立大学バックアイズ。オハイオ州の州都コロンバスにある名門大学で、アメリカンフットボールでは全米最強校の1つであるが、バスケットボールだって、なかなかに強い。メリーランド大学が今季この日まで全米ランキング12位、13勝2敗なのに対して、オハイオ州立大は全米ランキング11位の12勝3敗と前評判はこちらの方が高い。それは12月21日に強豪ケンタッキー大学に勝利したことが大きいのだが、ただ、12月29日にウエストヴァージニア大、1月3日にウィスコンシン大と直近カードで連敗しており、さらにメリーランド大にまで負けると大きくランキングを下げる可能性がある。いずれにしても全米必見の好カードに違いないのである。

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オハイオ州立大バックアイズのエースは、ドラフト指名が濃厚とされている3年生の万能型センター。ケイレブ・ウェッソン(3年生、背番号34)である。地元オハイオ州出身で、高校時代にオハイオ州のミスターバスケットボールに選ばれた逸材、身長は6フィート9インチ(205cm)と決して高くはないが、スピードがあり、スコアリングはもちろん、リバウンドも取るし、ブロックもうまく、3ポイントシュートも得意というオールラウンダーの逸材、メリーランド大のジェイレン・スミス(PF、背番号25)とよく似たタイプであるが、ジェイレン・スミスは線が細いので心許ないが直接対決がどのようになるか、興味が沸いてくるというものである。さらに兄のアンドレウエッソン(4年生、背番号24)もスターティングメンバ―に名を連ねており(弟よりは若干背が低いフォワードである)、この兄弟の調子がチームを支えるカギになっている。ちなみに兄弟の父親も、かつてオハイオ州立大で主力としてプレイしていた元バスケ選手で、このようなネットワークが連綿と受け継がれている大学のようだ。ポイントガードは、1年生のD.J.カートン(背番号3)が務めており、彼も出身のアイオワ州でミスターバスケットボールに選ばれた高校時代から名の知れた選手であり、数年後にプロに行くのではないかと予想されている選手だ。

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オハイオ州立大バックアイズは、バスケでもそこそこの学校だという話をしたが、近年では2007年にはNCAAトーナメントの決勝、2012年には4強に進出するほどである。なんせ全米屈指の強豪校ひしめくビッグ・テン・カンファレンス(ミシガン、ミシガン州立、インディアナウィスコンシンメリーランド、イリノイなどが所属、シーズン中に同カンファレンス所属校とは半数がホーム&アウェイで2戦する)にいながら、勝って名を上げるのは、相当すごいことである。だが、オハイオ州立大は、フットボールでもそうだが、プロになってからも活躍し名声を得た人物は意外と少ない。NBAでは、90年代にダラス・マーベリックスで活躍したジム・ジャクソン、2000年代ミルウォーキーバックスを引っ張ったエースのマイケル・レッド、今も現役のメンフィス・グリズリーズやユタ・ジャズのスターターポイントガードのマイク・コンリーJr.、ドラフト1巡2位指名で現在ポートランドトレイルブレイザーズに所属するエヴァン・ターナー、他に現役選手では、ジャレッド・サリンジャーケイタ・ベイツ・ジョップくらいか。やはり最も有名な出身選手は、2007年ドラフト1巡目1位で指名されながら、ケガでほとんどプレイできずに引退してしまったグレッグ・オデンであろう(この時の2位指名がケビン・デュラントだった)そのせいか、なぜかプロでは活躍できないイメージがついてしまっているようで悲しいことだ。
 
メリーランド大テラピンズとしては、前戦のインディアナ大との大勝をきっかけに躍進したいところ。スタメンは前戦と変わらず、アンソニーコーワンJr.(G、4年、背番号1)、アーロン・ウィギンス(G、2年、背番号2)、ダリル・モーセル(G、3年、背番号11)、ドンタ・スコット(F、1年、背番号24)、ジェイレン・スミス(F、2年、背番号25)。会場はナイトゲームということもあって、前戦より活気が増している。そして、明らかに他校よりも人数がはるかに多いブラスバンドの連中がけたたましい音を出している。

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今回もチケットは販売仲介サイト、StubHubで買った。個人的には、前のインディアナ大戦の方が見たかったので、前回は高めのチケットを買ったが、この日は16列目で、値段も150ドルほどだった。見やすいのは見やすいが、写真を撮るにはちょっと遠いかなという位置といえばわかるだろうか。自分のまわりはこれまでと同じく裕福そうな白人の客ばかり、そしてOBなのか、おじいさんみたいな高齢者もけっこういる。

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実はメリーランド大学のオフィシャルサイトの方でも、チケットを買うことができて、それこそ学生価格かという30ドルくらいの値段だったので、こちらでも購入したのだが、大まかなエリアだけを選ぶ方式で、直前にならないと座席の位置もわからないというかなり不安なものだったので、こっちのチケットは損してもしょうがないという前提で、StubHubでも買っていたのだ。結局、オフィシャルサイトで買ったチケットは、ゴールの真裏みたいな場所だったので(それぐらいのセクションの選択も購入時にはできなかった)、これは見づらいなと思って、売ることにした。なかなか売れないだろうとは思ったものの、一応倍くらいの値段で売り出すと、これがアッという間に売れた。どういうことよ? 大学バスケの試合がこんなに簡単に売れて、何でワシントン・ウィザーズのチケットは全然売れないわけ? ほんとに今回の旅は、チケットで大損こいたことだけが悔やまれる。

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試合が始まった。ホームの白ユニフォームがメリーランド大テラピンズで、赤ユニフォームがオハイオ州立大バックアイズである。ティップオフは、オハイオが取った。D.J.カートン(G、1年、背番号3)が、コーナーで待っていたルーサー・ムハンマド(G、2年、背番号1)にパス、最初のシュートはスリーポイントだった。シュートは外れ、メリーランドがリバウンドを取る。アンソニーコーワンJr.(G、4年、背番号3)に、D.J.カートンがぴったり張り付くディフェンス、それでもコーワンはドライブしてレイアップに持っていくが外れる。オハイオのケイレブ・ウェッソン(C、3年、34)がリバウンドを取って前線にパス。遅れて上がってきたケイレブ・ウェッソンが、トップでD.J.カートンからボールをもらうと、いきなりスリーポイントを放つ、これが見事に決まって、0-3で先制。

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メリーランドは、アーロン・ウィギンス(G、2年、2)が奮闘。3ポイントにジャンプシュートと連投するが決まらない。オハイオ州立大の攻撃は、ボールを持つカートンに、スクリーンをかけるため兄のアンドレウェッソン(F、4年、24)がトップに上がっていく。カートンがドライブすると、アンドレウェッソンがフリーになり、そこにボールが渡ると、今度は兄のスリーポイントが決まり、0-6に。いやいや、オハイオ州立なかなかこわいね。

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メリーランドは、ジェイレン・スミスが応戦し、ジャンパーを放つが外れる。オハイオは、ケイレブ・ウエッソンがまたも3ポイントを放つ。シュートは外れるが、兄のアンドレがリバウンドを確保。ウェッソン兄弟が完全にゲームを動かしているバックアイズ。ガードのデュエイン・ワシントンJr.(G、3年、4)もスリーポイントを撃つが外れる。リバウンドを取ったのはメリーランドのジェイレン・スミス。だが、アンソニーコーワンJr.のターンオーバーで、またもオハイオボールに。オハイオ州立大はデュエイン・ワシントンJrを下げて、フロリダ州立大から転校してきたガード、C.J.ウォーカー(G、3年、13)に替えた。

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メリーランドは、オハイオのオフェンスにようやく対応する。アンドレ・ウエッソンのドライブを阻止してルーズボールにする。ケイレブ・ウエッソンがボールをリカバーするが、ジェイレン・スミスがピッタリとマーク。ケイレブ・ウェッソンはターンアラウンドジャンパーを繰り出したが、ジェイレン・スミスが見事にブロック。自身がそのままボールをキープ。会場に歓声があがる。
 
しかし、メリーランドはダレル・モーセルのファウルでシュートにまでも行けず、オハイオボールに。オハイオ州立は、D.J.カートンを下げて、ジャスティン・アレンズ(F、3年、10)を入れる。アレンズはいきなり3ポイントを放つが外す。こいつは完全にシューターっぽい。だが、リバウンドもオハイオが取り、タイムアウト。開始から4分経ち前半15分48秒、いまだメリーランドは1点も取れていない。

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オハイオは、C.J.ウォーカーからトップ・オブ・ザ・キーのアンドレ・ウェッソン、さらにゴール下のケイレブ・ウェッソンに渡り、レイアップが決まり、0-8に。一方のメリーランドはオフェンスが噛み合わない。ダリル・モーセルのジャンパーが外れ、ドンタ・スコットがリバウンドを取るも、アンドレウェッソンにスティールされる。オハイオは、C.J.ウォーカーが3ポイントシュートを外すが、リバウンドを確保、さらにルーサー・ムハンマドも3ポイントを外す。とにかく3ポイントを撃ってくる作戦。
 
ようやくリバウンドを取ったメリーランド。パス回しの中で、アーロン・ウィギンスに代わって入ったエリック・アヤラ(G、2年、5)がハンドオフでボールをもらい、ゴールへドライブ、レイアップを放つも、ファウルをもらう。しかし、フリースロー1本目を外す。オハイオ州立は、アンドレウェッソンとルーサー・ムハンマドを下げて、デュエイン・ワシントンJr.とE.J.リデル(F、2年、32)を入れる。アヤラは2本目のフリースローを沈め、ここでメリーランドの初得点、1-8。メリーランドはドンタ・スコットを下げて、リッキー・リンドJr.(F、2年、4)が入る。

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オハイオ州立は、ケイレブ・ウェッソンがペイントでのレイアップを外し、メリーランドの攻撃。アンソニーコーワンからダリル・モーセルに回し、ペイントへ切り込んだ後、外のジェイレン・スミスにキックアウト。3ポイントシュートが決まって4-8。だがメリーランドは波に乗れず、ドライブからシュートを放ったCJ.ウォーカーに対して、リッキー・リンドJr.がファウル。C.J.ウォーカーは1本しかフリースローを決められなかったが、4-9。オハイオは、ジャスティン・アレンズに代わり、アンドレウェッソンが戻った。

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メリーランドは、コーワンが、ゴール下に走り込んだエリック・アヤラにパス。ダンクの体勢に入ったところでファウルをもらう。エリック・アヤラはフリースローを2本とも決めて、6-9に。オハイオ州立は、ドュエイン・ワシントンJr.がボールをもらうと、自ら後ろに下がり、間合いを見計らって、一気にドライブをかけ、フローターシュート、これが決まって6-11。メリーランドのディフェンスは完全に隙をつかれた。
 
メリーランドは、リッキー・リンドJr.のターンオーバーでボールデッドとなり、メンバーをほぼチェンジ。コーワン、ジェイレン・スミス、ダリル・モーセル、リンドJr.が下がり、アーロン・ウィギンス、ドンタ・スコット、チョル・マリアル(C、1年、15)、セレル・スミスJr.(G、2年、10)が入った。オハイオ州立はケイレブ・ウェッソンが下がり、アロンゾ・ギャフニー(F、1年、0)が入る。ここまで前半12分28秒。
 
オハイオ州立のE.J.リデルのペイントでのレイアップが外れ、メリーランドの攻撃。誰もがドライブを仕掛け、ディフェンスの的をしぼらせない。アーロン・ウィギンスがペイントまでドリブルした後、その前にドライブをしていた外のエリック・アヤラにパス。3ポイントを沈めて、9-11に。この後、オハイオタイムアウト。デュエイン・ワシントンJr.を下げて、ルーサー・ムハンマドを戻した。

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メリーランドは、セレル・スミスJr.がジャンプシュートを外すが、チョル・マリアルがリバウンドをゲット。しかし、ルーサー・ムハンマドにボールを取られ、さらにファウルも取られてしまう。オハイオ州立は、C.J.ウォーカーが3ポイントを放つも失敗。アンドレウェッソンがリバウンドを取るが、アロンゾ・ギャフニーがファウルを取られ、時計が止まる。お互い激しいディフェンスが続く。オハイオは、アロンゾ・ギャフニーとC.J.ウォーカーを下げて、D.J.カートンとケイレブ・ウェッソンを戻す。
 
メリーランドは、ドンタ・スコットがレイアップを失敗。ケイレブ・ウェッソンがリバウンドを取り、オハイオ州立の攻撃。D.J.カートンがE.J.リデルに渡し、ドライブから放ったレイアップを、メリーランドのチョル・マリアルがはじいてブロック。この南スーダン出身の218cmもある1年生の身体能力はすごい。リバウンドをエリック・アヤラが取ってカウンターの速攻、コーナーのセレル・スミスJr.に渡し、キャッチ&シュートの3ポイントが決まって、12-11、ここでメリーランドが逆転した。

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オハイオ州立は、E.J.リデルがゴール下のケイレブ・ウェッソンにパス。レイアップを放つが、これをまたチョル・マリアルがブロック、それでもケイレブ・ウェッソンがリバウンドを取り、再びシュートを放つが、これも外れる、メリーランドはリバウンドを取れずにアウト・オブ・バウンズの相手ボール。続くアンドレウェッソンのシュートも外れ、メリーランドがリバウンドを取るが、ドンタ・スコットがファウルをコールされて時計が止まる。なかなか見ごたえのある攻防。メリーランドは、ドンタ・スコットとチョル・マリアルを下げて、ジェイレン・スミスとジョシュア・トマイック(F、3年、0)を入れた。オハイオは、E.J.リデルを下げ、ジャスティン・アレンズを戻す。残り8分51秒。

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オハイオ州立は、アンドレ・ウェッソンがゴール下のケイレブ・ウェッソンにボールを入れる。驚いたのは、ケイレブ・ウェッソンにメリーランドのディフェンスが3人(スミス、ウィギンス、トマイック)で取り囲んだことだ。キックアウトもできずシュートを撃つしかしなかったが、それをジェイレン・スミスが見事にブロック、叩いた球はアウト・オブ・バウンズになった。いや、このディフェンスはすごい。メリーランドはやはりディフェンスのチームなんだなというのがよくわかる。それでもプレイ再開後、ケイレブ・ウェッソンがもらったボールをゴール下にいたアンドレウェッソンに合わせ、ダンクシュート。12-13とオハイオが再逆転。さらにケイレブ・ウェッソンは、エリック・アヤラからスティールを奪うが、ジャスティン・アレンズのターンオーバーで時計が止まる。残り8分1秒。

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メリーランドは再びメンバーを大きく変えてきた。セレル・スミスJr.、ジョッシュ・トマイック、エリック・アラヤを下げて、アンソニーコーワン、ダリル・モーセル、ドンタ・スコットを戻した。オハイオ州立は、ジャスティン・アレンズを下げて、C.J.ウォーカーを入れる。代わったコーワンJr.とダリル・モーセル、ドンタ・スコットがパス回しで動いて入れ替わる中で、モーセルがコーナーから3ポイントを決めて、15-13とまたもメリーランドのリードに変わる。

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ここからオハイオ州立のケイレブ・ウェッソンとメリーランドのアーロン・ウィギンスがそれぞれスティールにターンオーバーを仕返しし合うというおもしろい展開に。さらにオハイオのルーサー・ムハンマドとメリーランドのダリル・モーセルもターンオーバーの応酬を繰り広げる。最後は、ルーサー・ムハンマドのゴール前にいたケイレブ・ウェッソンにパスするボールを、ダリル・モーセルがスティール。ウィギンスとの2対1のファストブレイクとなり、モーセルのレイアップで、17-13に。モーセルはその後ファウルを犯して、エリック・アヤラと交代。オハイオもルーサー・ムハンマドが、デュエイン・ワシントンJr.と交代。残り6分39秒。

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オハイオ州立は、D.J.カートンが電光石火のフローターシュートで、17-15と巻き返しを試みるが、メリーランドのアンソニーコーワンのドライブに、C.J.ウォーカーがファウルしてしまう。コーワンはフリースローを2本とも沈めて、19-15。
 
双方ターンオーバーを喫して、得点が入らない中、注目すべきプレイは、残り5分15秒、オハイオ州立のケイレブ・ウェッソンがゴール下ポストアップで押し込む中、ジェイレン・スミスが張り付いて、ひじ打ちを受けてオフェンシブ・ファウルを引き出したことだろう。ケイレブ・ウェッソンは、ここでE.J.リデルと交代してベンチに下がった。だが、メリーランドも、エリック・アラヤ、アンソニーコーワンと3ポイントを外し、引き離すことができない。逆にD.J.カートンにドライブでのレイアップを許し、19-17とされてしまう。

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しかし、メリーランドにはやはりこの男がいた、ジェイレン・スミスだ。エリック・アヤラがトップで1対1になっている中、スクリーンをかけるために上がると、離れたところでフリーとなり、そこでボールをもらって、いとも簡単に3ポイントを沈めた。これで22-17。
 
オハイオ州立は、先にC.J.ウォーカーに代わって戻っていたルーサー・ムハンマドが3ポイントを外すと、リバウンドをジェイレン・スミスが奪取し、エリック・アヤラにパス、さらにボールをもらったコーワンJr.がすぐさまトップから3ポイントを放ち、これも成功して、25-17。

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オハイオ州立はこの男だけは調子が良かった。D.J.カートンが今度は3ポイントを沈めて、25-20に。だが、メリーランドの勢いは止まらない、エリック・アヤラが隣でフリーになっていたドンタ・スコットに渡すと、ここでも3ポイントが決まって、28-20。

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この後、D.J.カートンがフローターを外すと、また双方シュートが決まらない、膠着状態に。メリーランドのエリック・アヤラが3ポイントを外し、オハイオのデュエイン・ワシントンJr.のジャンプシュートも外れる。メリーランドのコーワンJr.のレイアップが、D.J.カートンにブロックされる。速攻に転じたオハイオ州立だが、デュエイン・ワシントンJr.はオープンでの3ポイントを外す。リバウンド争いの中、ボールはアウト・オブ・バウンズへ。ここでタイムアウト残り1分20秒。

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タイムアウト明け、変わったE.J.リデルのジャンプシュートも外れる。だがメリーランドのコーワンJr.がオフェンシブファウルを取られ、またもオハイオボールに。残り56秒。代わったC.J.ウォーカーのジャンプシュートはリングに当たって浮き上がるもそのままネットに吸い込まれ、28-22に。残り41秒。メリーランドは時間をかけて前半最後の攻撃とするべく進めるが、コーワンJr.からゴール下に走り込んだジェイレン・スミスに合わせるも、レイアップはアロンゾ・ギャフニーにブロックされる。残り10秒、リバウンドを取ったオハイオ州立は攻め上がるが、ルーサー・ムハンマドのスリーは外れ、ここで前半終了。スコアは28-22、メリーランドの6点リードでの折り返しとなった。
前半のスタッツ、フィールドゴール成功率は、メリーランドが8/20で40%。オハイオが9/31で29.03%、スリーポイントは、メリーランドの7/11で63.64%に対し、オハイオは3/13で23.08%という数字。ゲーム序盤のスリーポイント攻勢を、メリーランドが何とか防いだ感じ。そんなに期待していなかっただけに、インディアナ大戦よりもおもしろいゲームになって興奮した。

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xfinityセンターは、大学バスケのアリーナとしては相当大きくて、売店の数も多くて気に入った。なかなかこれだけの規模が揃う大学はないだろう。