アレン・アイバーソン、デトロイト・ピストンズへ移籍! そしてデビュー戦。

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 今週はバラク・オバマが次期大統領に就任することが決まるという、歴史が変わる瞬間を目にすることができた。残念なのは、自分がその現場にいて興奮を肌で感じられなかったことだ。

 これまでブラック・ミュージックを聴いてきたりするくらいのことでも、アメリカの文化に少しでもふれたことのある者ならば、いかにこのことがものすごいことかがわかる。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの時代から40年、黒人そしてマイノリティ誰もがこれまで願ってもできなかったことが現実になるのだ。歴史的に言えば、ベルリンの壁崩壊に匹敵するくらいの出来事になりうるはずだ。私たちはこんな歴史的大事件と同時代を生きている幸せを実感するべきだとも思う。

 翻って日本では、相変わらずCHANGEの兆しすらない。歴史が変わる瞬間を私自身が肌で感じる時は来るのだろうか。

 アメリカ初の黒人大統領誕生に関しては、私は現段階でこれくらいのことしか語るべきものを持っていないし、時期をおいて自分の中で総括できるものならば試みたいと思っている。

 そんな大ニュースの中、実にひっそりと(という扱いになって)行われたのが、アレン・アイバーソンがからむデトロイト・ピストンズデンバー・ナゲッツのトレードである。あえてデトロイト側に立って言うならば、33歳で衰えの見えるアイバーソンに対して、チャンシー・ビラップス、アントニオ・マクダイス、チェイク・サブの3選手というのはどうも割に合わないと思うし、ビラップスを出したことで、アイバーソンをPGで使わなければならなくなってしまう。

 そのアイバーソンピストンズでのデビュー戦は(背番号はビラップスの付けていた1番である!)、結果は黒星。皮肉にもデトロイトの今シーズン最初の負け試合になってしまった。アイバーソンは24得点6アシストとまずまずの成績だと思うが、対するネッツのガード、デヴィン・ハリスが38得点を上げているのを見ると、まともにディフェンスをしていたのかとも思う。私はハイライトのVTRしか見ていないのだが、アイバーソンはハリスにはマッチアップしていなかったようでもあるが…。彼はピストンズのスタイルに合わせていくのか、ここでも自分を突き通すのか、先行きはかなり不安である。

 一方、ビラップスのナゲッツでのデビュー戦は、15点3アシストとこちらもかみ合ってない印象。しょうもないターンオーバーもハイライトで流れていた。でもマーベリックス相手に試合には勝利していたし、ハイライトで見る限り、肝のところで得点を決めていたようだ。

 ピストンズはここ数年プレイオフで勝てない状況を打開するために、特効薬になるものが必要だったとは思うが、それがアイバーソンで良かったのか、かなり疑問である。結局ナゲッツでも自分本位でチームに溶け込めなかった選手である。ザック・ランドルフとかベン・ゴードンをねらえなかったのかと正直思う。結果はまだわからないが、今シーズンをふりかえる時には、キーポイントとなるトレードであろう。