DVDBOX:デトロイト・ピストンズ 1988-1989 NBA Champions - Motor City Madness Collector's Edition [Import]

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 ディスク11枚分もある大作DVDBOX(上の写真)であるが、中身はイースタン・カンファレンス・ファイナルの対シカゴ・ブルズ戦の6ゲーム、そしてファイナルの対ロサンゼルス・レイカーズ戦の4ゲーム(スイープで勝ったんです!)がノーカットでおさめられているのだ! それぞれ1戦ごとにディスク1枚、ディスク11はこの年のシーズンダイジェストのドキュメント『モーターシティ・マッドネス』(下の写真、未だVHSしか出ていないはず)そのままだと思われる(手元にビデオがないので確認できないが、多分まちがいない)。

 この時代のゲームをフルで見られることはそうそうないと思うので、それだけでも買いだとは思う。あらためて見ると、デトロイトは毎回毎回リードされる苦しい展開続きのゲームで、このチームがよく優勝できたものだと今さらながら感心する。フルで見ると、彼らがマイケル・ジョーダンをどのようにおさえたか(厳密に言えばジョーダン以外を)、そして前年度と同じカードとなったファイナルで、レイカーズに対して借りを返すぞという彼らの執念をも見ることができる。ファイナルでは、マジック・ジョンソンがケガをして第3戦、第4戦とまともに出場できなかったことが大きかったと思うが、たらればの話はナシである。勝ったのはピストンズなのである。ちなみにカリーム・アブドゥル・ジャバーはこの年で引退した。

 それぞれのゲームは、テレビ中継と同じ素材を使っているように思われて、実況もあって見やすい。ただ残念なのは、スコアや残り時間、ショットクロックが肝のところしか出てこなくて、歯がゆいことだ。当時私はまだ少年で記憶すらあいまいで、当時のテレビ中継のことをよくおぼえていないのだが、よく考えればこんな感じだったのかなという気もしてきた。ただ今のテレビ中継に慣れてしまってしまっている身としては、けっこうつらい。正直DVD化するなら、スコアボード表示を編集で足してくれてもいいのにと思ったが、そうすると当時の雰囲気が壊れることにもなるだろうし、微妙なところでもあるだろう。

 このBOXセットで惜しいのは、もう少し特典映像的なものがあってもよかったのではということだ。この年のファイナルは4戦で敵地ロサンゼルスで終わったため、デトロイトに帰って来てホームのザ・パレスでセレモニーを行っているのだが、その辺の映像はあるはずのなのに(デニス・ロッドマンが男泣きしたのに感動したのをおぼえている)、入ってない。デトロイトでのパレードの映像なんかも入れてくれりゃ完璧なのに、それも残念だが入っていない。

 ただゲームの映像は、これまでソフト化されていないのはまちがいないはずで、ここでしか手に入らないもの。日本円で5000円として1枚500円以下。これを安いと思うか、高いと思うかである。日本版はまちがいなく出ないと思うので、買うなら在庫があるうちだ。デトロイト・ピストンズがもう一回優勝すれば、このBOXもリニューアルすることがあるやもしれませんが、仮定の話をしてもしようがない(今年はアイバーソンが入ったが………やはり無理か?)。

 リージョン1ですが、パソコンがある方なら見れるはずので、問題ないはず。よかったらどうぞ。