地震や災害の際に報道センターから入る特別編成番組のバカさ加減について

 毎度毎度そうだ。

 突然割り込んで入って、特別何の情報がなくても、延々続き、決して放送している番組に戻ることはなく、そのことについて何の釈明も謝罪もない。

 これがテレビ局が報道のためにあるという建前を発揮できる絶好の機会であるから仕方がない。ほんとはこんな災害時にはたいていの人はNHKにするはずなのだが、そんなことは関係ない。バカみたいですが、横並びでやらなければダメなものになっているんですね。

 しかし、内容はほんとに何もない。ローカル局の報道フロアの映像とお天気カメラの映像を何度も何度も流すだけ。速報が入ったらお知らせしますといって、同じ内容を繰り返すだけ。挙げ句の果てに、役所の人間や、全く誰かもわからない一般人に電話をつなげ、その時の状況を聞く。それがまた意味がないほどつまらない。そりゃそうだろう。周りの状況なんて窓から眺めるくらいしかできないんだから。気をつけて下さいとか津波の注意して下さいというのなら、電話してる場合じゃないやろって思うのだが。そんな電話してる場合があるんだったら、彼らは落ちてきたものとか崩れたものとか片付けたいのに!

 基本的に地震なんてローカルなものだから、ある程度の被害状況が確認できれば、ローカルな話題にしてしまえばいいものなのに。ましてや今日の新潟地震なんて、震度6にはちがいないものの、ほんとに特別重大な被害もケガ人も何もないようだ。先ほど刈羽原発で黒い煙が上がったそうで、これはおもしろくなるか!(ちょっと語弊がありますが)と思ったが、元々休止中だったようで変圧器の故障による火災だったようだ(火災が起こるのも問題だが)。そんなもんだ。話を大きくするためのいいネタができたね。そもそもテレビ局の報道センターには、確かな情報なんてなかなか入ってくるわけがないんですね。わざわざ延々と全国放送でやるものではないのだが、やらないと被害地域を軽視していると言われたり、報道機関(こんな時だけね)としてそれでいいのかと言われたりするから厄介なものだ。こんな時に通常番組のスポンサーが文句の一つでも言ってくれればいいのだが、そういうことはないですね。

 通常番組の出演者は、報道センターからの中継が入った時点で、これからどうするかという話になって、もうそのままこれで終わりですと告げられて帰されてしまうようだ。だから報道センターとしても、もうやめられざるを得なくなってしまうわけだ。何の釈明もできないのはそういうことでもあるのだが、かといって視聴者に対して何も言わないのはおかしいだろうと思うよ、普通。ちなみに出演者のギャラは既定どおり出るらしい。その際に中断したネタやVTRは後日忘れたころにできるものもあるが、季節ものタイムリーものでどうにもできないものは、完全にお蔵入りになってしまうものもあるだろう。

 結局のところ、その災害がどれくらいのものかは、テレビ東京を見ればわかる。テレビ東京が中断してニュースをやるならよっぽどの災害だ。ちなみに今日は地震情報の帯は流しながらも・・・、格闘技やってるよ! こういう時のテレビ東京は視聴率が上がるのよね。結局他の民放はそういうこともわかっていながら、仕方なく報道特別番組をやっているわけだ。地震なんて結局重要なのはローカルな情報で、ローカル局さえしっかりしていれば、全国放送で延々とやる意味なんてないはず。首都圏や他地域の人間がそんなローカルな被害状況を逐一知ったところでどうする? ほんとに端から見ればバカな話である。