亀田兄弟戦でTBS社長「継続して中継したい」 考えられへんやろ!

 あまり報じられていないが、昨日TBS井上弘社長の定例会見が行われ、亀田兄弟についての今後に言及していたのだが、これがまたひどいものだった。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071101-00000957-san-spo
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071101-00000128-mai-soci
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071101-00000414-yom-ent
 

 「亀田選手寄り」と視聴者から抗議が殺到したことを受け、社長は「反省すべき点は局として反省していきたい」と謝罪した。そのうえで今後も協栄ジムとの契約は続け、亀田兄弟の試合を中継していく方針を明かした。さらに「亀田選手や家族は反省している。視聴者からの批判を真摯(しんし)に受け止めたうえで、再生のためのチャンスを与えたい」と話した。

 一応謝罪したということにはなっているが、これまでと何も変わらずやっていくということだ。興毅の謝罪会見以降、まさにBSの思い通りに事が進んでいるだけなんだけど、ほんとにこれで終結させていいのかよ!?

 マイクパフォーマンスなどスポーツ本来の報道姿勢からかけ離れていなかったかという質問が相次いだらしいが、同席していた編成制作本部を統括する石原俊爾専務は「ある程度、観客を喜ばせるためのパフォーマンスならあってもいい。観客も『歌え、歌え』と言っていた」などと答えた。さらに、これまで特番で放送してきた亀田家を追うドキュメントについても、石原専務は「大毅選手や亀田家の再生の様子はみんなが知りたいはず。その都度、放送していきたい」と話した。

 何だそれ。何の反省もないのね。ほんとに興毅の謝罪会見の「テレビ局は関係ない」発言で、鬼の首をとったかのようだ。マイクパフォーマンスが、テレビ局の演出じゃないわけだろう。演出じゃないとしても、それを放送することには、テレビ局の意図があるわけで。さんざん亀田家を煽ってきて、バンバン番宣流しながら放送し続けたのに、それが茶番だと発覚しても、何の責任もないというのかよ!?

 井上社長は「注目を集めた試合だったが、ルール違反で残念な結果になった。私どもとしても大変遺憾に思っている。際立った存在感と才能、また今時珍しく父親を尊敬している息子たちというところに注目した。才能あるボクサーによって番組を強くしたいと思っていた。しかし、父を含め一家の存在感を強調するあまり、言動の取り上げ方に配慮の足りない点があった」と述べるとともに、「一部でアナウンサーやスタッフに対して個人の資質を問うような批判が続いているが、責任は私を含めたトップが負うべきであり、個人が背負うものではない」と話し、配慮を求めた。

 責任はトップが負うべきと言いながら、結局処分は何もないようだ。あえてあるとするなら実況をしていたアナウンサーがほとぼりさめるまで、目立った仕事ができないくらいか。スポーツ担当の責任者や亀田担当プロデューサーは何も変わらず、そのまま付き合いを続けるわけね。亀田家をつけあがらせて、のさばらせて、ああいう事態を引き起こした一番の責任が、自分たちにあることが全くわかっていないらしい。仮にTBSが引いても、他の局がその後釜に座るだけだろうが、TBSの内部処分はともかく、彼らに対して外からの何の処分も制裁もないのはおかしくはないか? これはもっとほんとに声を挙げるべき問題なのではないのかと思う。

 TBSはこれまで『白いんげんダイエット』や『ハニカミ王子隠しマイク』など、さんざん不祥事を出しながら、社長は相変わらずずっとその椅子に座ったままという考えられない局なわけで。別に辞めろというつもりはないけど、ほんとに何から何まで他人事なのよね。