フジロックと参院選の関係(fuji rock)

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 昨日の参院選の結果はご存知の通りだが、意外と忘れられていることだと思うが、この日は新潟・苗場スキー場で、フジ・ロック・フェスティバル07(fuji rock festival '07)も行われていたのである(最終日)。

 私は今年の出演メンバー達がどうもしょぼく思えたため、今年は参加していない。ちらっとネットで捜してみたところ、どこもニュースで今年の入場者数を発表していないようだが(去年の史上最高と言われた13万人よりは明らかに少ないでしょうが)、それでも毎年10万人は超えるというイベント。今年も10万人近くの動員はあったのだろうと思う。

 私が疑問に思うのは、この10万人近くの入場者数のどれだけが、参院選の投票に行ったのだろうか?ということだ。10万人と言っても3日間の合計なのだが、おそらくその1/3以上は3日や2日通しで来ている人間だと推測できる。さらに未成年者や外国人の入場者を除いたとしても、おそらく重複しない人数として、4万人以上の有権者はいたのではないか? これらが全国に散らばったとしても(ほとんど東日本でしょうが)、けっこうな数である。もし彼らがちゃんと投票していれば、民主党圧勝の結果を見るにつけ、その差はもっと広がったりしてのではないかとすら思うのである。

 実際彼らのうち、どれだけの数が投票したのかは全く予測できない。それでもいくつかのブログには、期日前投票に行った人間も記述も見受けられた。もちろん、そんなことには全く無関心の人間も多数いるかもしれないだろう。特に日本のロックファンには全くの思想がないとよく言われる。しかし演奏しているのは、おそらく政治的意識も高い、問題意識を持った外国人ミュージシャンもいたはずだ。ちゃんと彼らの歌詞やインタビュー記事を見れば、その姿勢を推定できる人達もいる。彼らがその日、日本の総選挙の日だと知っていた人間がどれだけいたかはわからない。今年はlive earthも行われ、音楽で世界を動かすことができるということを、再びわからせてくれた年。今回のフジロック、残念ながら私はその場にいなかったのであるが(色々な話を聞くにつれ、つくづくAshとBattlesは見たかった)、彼らミュージシャンや主催者などの側から、参加者に対して政治的行動の意義をわからせてくれるような場もあったことを信じたい。中越地震の募金は行われていたようであるが。

 話はガラッと変わるが、今年は開票速報番組も意外におもしろかったように思う。結局さける人員の規模が根本的に違うこともあり、開票速報という面では、民放はNHKにはかなわない。民放の開票番組を見てもらうためには、結局のところどれだけNHKより上の数字を出すかしかないわけだ。その点で、日本テレビとTBSは、あえて予測とことわった上で、NHKより開票が進んだように見える、一番上の数字を時折出し続けた。確かに選挙速報は同じ局をずっとかけているわけではなく、色々チャンネルをかえて、他の局の数字を確認するわけだから、確かに見てしまうわなと思った次第だ。

 日本テレビはzeroの出演者が勢揃い!(桜井翔まで! 島田紳助はどうかとは思ったが)、TBSはなぜか鳥越、フジテレビは長いVTRを作り込み、(テレビ朝日報道ステーションそのままだったが)それぞれ特色があっておもしろかった。しかしやはり視聴率はNHKの圧勝、民放でトップはテレビ朝日だった。NHKは仕方ないにしても、テレ朝は報道っていうイメージで見てるってこと? ていうか、みんな選挙速報って、ずっと一局だけしか見ていないの?!