2012/10/24 RZA The Iron Fists Tour @ House of Blues on Sunset Strip

 ここ数年の経験で、スポーツのゲームの後で、 ライヴのチケットも取れるならば取るようにした。 時間的には、当然重なっているのだが、 アメリカのライブコンサートのシステムとして、 チケットや告知では、 19時や20時から始まることになっているとしても、 実際のメインどころは、22時過ぎにならないと出て来ないものだか らだ。それまでは、必ず前座が2、3組やっている。 だからスポーツのゲームが終わった時間でも( 延長戦とかににならない限りは)、まず間に合うと言っていい。 ライブは途中から入ると、あまり盛り上がりにくいものだが、 そこら辺は割り切ってもスケジュールを組んだ方がいいという結論 に達した。
 
 よって、この日はステイプルズセンターでのゲームが終わり、ホテルに帰って、再び車を出して出かけていくのであった。今日のライヴは、RZAである。なぜか、チケットは簡単に取れた。何年か前のサンフランシスコでのウータンのライヴの時もそうだったのだが、彼らはほかのアーティストとちがって、何か月も前に告知をして、チケット発売するわけではなく、結構直前に発売するようで、たまたま自分が買った時期がその時だったのであろう。
 会場はサンセット・ストリップのハウス・オブ・ブルース。着いた時は、もう11時30分を過ぎていたのだが、絶対にまだ始まってないだろうという確信があった。 以前サンフランシスコでウータンを見た時もさんざん待たされたあ げく、彼らが出てきたのは深夜0時を過ぎていたからだ。ましてやRZAソロ名義のライヴ。 今回もおそらくそんな感じだろうと踏んでいた。
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 LAのハウス・オブ・ブルースだが、何気に行くのは初めてである。 わざとオンボロに作ったような倉庫のような建物。 リアルに古いわけじゃなく、そのように作ったと見てとれる。 それがここのコンセプトなのだろう。でもこの場所、 昔は何があったったんだろうとは思う。結構広い場所だし、一等地だし。すでに0時前だったが、普通に中に入れた。やっぱりまだ終わってなかった。音は聞こえなかったが、ちょうど前座の何かが終わったところだったのだろう。 中に入ると、さらに広かった。 まさにこれこそライブ向けのスペース。客層は、意外にも白人は少な目だった。黒人が7割以上いたと思う。サンフランシスコの時と全く逆であった。 するとスクリーンに映像が映し出される。そ れが、RZAが音楽だけでなく、自ら監督までこなしたという映画”Iro n Fist”のプロモ映像だったのである。なぜかキル・ ビルの映像も中に入っていたようであるが…。そう今回のライヴは、この映画の公開記念のライヴなのである。だからウータンではないのだ。前座で、カパドンナが演ったとか何とかいう話も耳にいたが、真偽は結局わからなかった。
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 プロモ映像は申し訳程度の短いもので(ホントに本編だったのか? ホントにできてるのか? 公開できるのか?という疑問が浮上する)、そしてRZAが登場。 時間はもちろん、0時を余裕で過ぎていた。 やはりウータン勢は0時を過ぎんと出て来ないものだと実感。映画の公開記念といいながら、映画の説明は冒頭だけで、普通にライヴに突入。驚いたのは、ちゃんとバンドが生演奏をしていたことだ。ただ 悲しいかな、 この”IronFist”に関する予備知識が全くなかったので、 これ用のオリジナル曲というか、新曲がどれくらいあるのか?、 どれがそうなのかもよくわからず。 もちろんウータンの名曲もバンバンやるので、 不覚にも大騒ぎしてしまった。ODBの曲まで飛び出し、 お約束のRIP ODBの大合唱も。一応、その時の映像があったので、貼っておく。
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  驚くのはゲストもなしで、1時間超、 それこそライブなんて何年ぶりかのはずなのに、 いまだ圧倒的な声量で押しまくり、盛り上げる盛り上げる。何という凄さ。何という体力、恐るべしRZA、 ウータン恐るべしである。ちゃんとまともに精力的に活動していれば、いまだシーンを引っ張ってい行けるカリスマであろうに。でも、それをしないのがRZAだ。彼はJay-Zでないから、基本、人のトラックでパフォームはしないし、自分で納得できるものでないとやらないわけで。やはり、ヒップホップのアーティストはの理想は、そうじゃなければいけない。
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  結局帰ってきて、あらためて、”IronFists”のサウンドトラックを買う。そうこうしてたら、この”Iron Fist”、日本でも公開するらしい。何だかな~、ほぼ1年後だで。