Celebration~Madonna All Time Best DVD セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト

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 「QUEEN OF POP、マドンナの25年以上に亘るキャリアをここに集約! 初のオールタイム・ベストDVD、遂にリリース! 全47曲収録!プロモーション・ビデオの歴史の集大成とも言える作品!」
http://www.amazon.co.jp/CELEBRATION-DVD-マドンナ/dp/B002J951F4/ref=pd_sim_m_4

 などという宣伝文句が並ぶこの作品が10月2日に発売された。何のことないマドンナのベストだろうと思うかもしれないが、何とこのDVDにはあの”True Blue(トゥルー・ブルー)”のプロモーションビデオが収録されているのだ!

 これまでの『スーパー・ベストヒットコレクション』などのDVD作品はおろか、ベストアルバムにもその音源が収録されなかった曲が、”True Blue(トゥルー・ブルー)”なのである。おそらくライヴDVDにも収録されたことがなかったはず。90年代に入ってからはライヴですら歌われなかった曲だと思う。そら、ここまでの扱いを受けると、マドンナはこの曲が大嫌いなんだと思わざるを得ない。

 とはいいつつも、1986年発表のマドンナの3作目のアルバムの表題作であり(宇多田ヒカルはこのジャケットを真似したはず)、3枚目のシングルカットにされ、1位にはならなかったものの、3位くらいに長い間とどまってロングヒットとなった曲である。私自身この曲を当時よく口ずさんでいた覚えがあり、個人的に大好きな曲で思い入れもあるのだ。特にプロモーションビデオで3人の女の子と踊る独特のかわいらしいダンスは、マドンナのこれまでとちがったイメージで好ましかった。

 クレジットを見ると、ソングライターでありスタジオ・ミュージシャンのSteve Brayとマドンナの共作になっており、自分がソングライティングにも参加している曲なのにである。英語版のウィキペディアを見ると、このtrue blueの歌詞がマドンナが当時の夫であったショーン・ペンとのことを描いたものであり、ショーン・ペン自身がこのtrue blueという表現を使っていたとも書いてある。

 なるほど、そういうこともあってこの曲が嫌いなのかと思えば十分納得できる理由かもしれない。でも今年(デビュ-25周年?)になって、この曲を解禁したのにはどういう理由があるのだろうか? もうほんとにどうでもよくなったのか? レコード会社主導でベストの収録曲が決められるならば、これだけのヒット曲はもっと前に収録されていたはずであるし。

 私はすでに昔、オフィシャルではないがマドンナのPV集DVDをすでに購入しているので、この『Celebration セレブレーション』を購入するかどうかは微妙ではあるが、前述のように貴重な作品だということがわかってもらえたと思う。ちなみにCDの方の『Celebration セレブレーション』には、やっぱりというか相変わらず、この”True Blue(トゥルー・ブルー)”は入っていない。不思議なもんである。

 ということで、これから再び流通することを祝って、”True Blue(トゥルー・ブルー)”のPVを貼っておく。しかし今あらためてよく見ると、その当時を考えると安っぽいビデオではある。マドンナはこの映像のデキも気に入らなかったのかもしれない。