2020/01/06 Washington Wizards vs. Boston Celtics @ Capital One Arena (NBA Basketball) ③

後半が始まった。メンバーは両チームともスターターに戻したようだ。ワシントンボールから始まったのだが、いきなりジョーダン・マクレーがボールの処理をあやまりターンオーバー、ボストンがカウンターで攻めて、ダニエル・タイスがレイアップを決める。しかも、失敗を取り返そうと戻ったマクレーがファウル、フリースローも与えてしまう。ただ、タイスのフリースローは失敗し、51-42。ただ、リバウンドもセルティックスが取り、攻撃が続く。ゴードン・ヘイワードのジャンプショットは外れるが、リバウンドはまたもボストン。それでもマーカス・スマートの3ポイントは外れた。なんとかリバウンドをワシントンが奪うが、攻撃ではトップでボールをもらったイアン・マヒンミがディフェンスについていたタイスを突き飛ばしてしまい、ファウル。またしてもターンオーバーでボストンのボール。セルティックスは相当にディフェンスのプレッシャーをかけてきている。
 
それでも、マヒンミがジェイソン・テイタムのシュートをブロックし、ワシントンも負けてはいない。ボストンボールは続き、ジェイレン・ブラウンの3ポイントは外れるが、またもセルティックスがリバウンド。ドライブするヘイワードにワシントンディフェンスが体をあずけて、ヘイワードはボールを自由に動かせずアウト・オブ・バウンズとなった。
 
ようやくワシントンのボールとなる。アイザイア・トーマスが上がりながら、パスを1本はさんで、ボールが戻ってきた、シュートフェイクを入れたところで、マーカス・スマートがファウル。トーマスはフリースローを2本とも決め、53-42に。ボストンは次の攻撃で、テイタムがするするとトップに上がり、フリーでボールをもらい、この日まだ撃っていなかった3ポイントを沈めた。53-45。ウィザーズは、アイザイア・トーマスがミドルのジャンプシュートを決めて55-45。しかし、せっかくシュートを決めても、今度はディフェンスでファウルを取られるトーマス。流れはなかなか来ない。セルティックスの攻撃がリセットされると、テイタムが今度はドライブからのターンアラウンドフェイドアウェイを決めて、55-47。テイタムを勢いづかせるとまずいなというのが見えてくる。

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すると、ここでウィザーズはジョーダン・マクレーが先ほどの失敗を取り返すかのように、ほぼキャッチ&シュートでスリーを決めた、58-47。セルティックスは、なおもテイタムを拠点にして攻める。フリーになっていたアウトサイドのマーカス・スマートにパスするが、スリーは決まらず、リバウンドをジェイレン・ブラウンが取るが、簡単そうに見えたレイアップを外してしまう。しかし、変わったウィザーズの攻撃で、アイザイア・トーマスがすぐにスリーを撃って外してしまう、リバウンドもセルティックスが取って攻守交代。せっかく相手の流れを止めるところだったのに、もったいないね。
 
ボストンの攻撃、テイタム、スマートからゴール下のタイスへ、フェイクをかけたところで、ワシントンのファウル。タイスはフリースローを2本決めて、58-49。ボストンのディフェンスプレッシャーは相変わらずきつい。一度アウト・オブ・バウンズにされ、ショットクロックの少ない中、マクレーのジャンプショットがブロックされ、そのままボストンが速攻、テイタムのダンクショットで58-51に。続くウィザーズの攻撃もぴったりとディフェンスに張り付かれ、アイザック・ボンガがドライブする中、パスミスで、またもターンオーバー。セルティックスは、テイタムが中央トップからドライブしてのレイアップを決めて、58-53になったところで、ウィザーズはたまらずタイムアウト、残り7分58秒。

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タイムアウト明け、ウィザーズはボンガに代わり、トロイ・ブラウンJr.が入ると、トーマスからのキックアウトパスで、スリーが決まり、61-53。セルティックスは起点をスマートに変えて、フリーの状況を作るが、ジェイレン・ブラウンのスリーが決まらない。ウィザーズがリバウンドを取り、しのいだが、アイザイア・トーマスがドライブする時に相手にひっかかってつまずいてしまい、しかもファウルも取られず、セルティックスがカウンターで、ヘイワードがレイアップを沈め61-55。アイザイアは次の攻撃でフローターショットを決めて63-55とするが、本当にこんなムダな動きがとにかく多いね。

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ボストンはペイント付近で、テイタムがフェイダウェイを撃つが失敗、ワシントンはトロイ・ブラウンJr.のシュートがブロックされて、カウンター攻撃を受ける。攻め込むジェイレン・ブラウンをファウルで止めるが、フリースローを献上。ブラウンは2本とも沈めて、63-57。ボストンはヘイワードに代わり、グラント・ウィリアムスが入る。

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ワシントンは、相手ディフェンスに苦労する中、アイザイア・トーマスが無理なスリーを放ち、外す。それでもボストンの攻撃で、ジェイレン・ブラウンがアウトサイドにパスしたボールをカット、ルーズボールを奪って速攻に入るが、トロイ・ブラウンJr.が中にパスしたボールを逆にはじかれてターンオーバー、再びボストンの速攻となり、マーカス・スマートのドライビングレイアップは外れるが、リバウンドをタイスがプットバックして、63-59と4点差にまで詰め寄る。ウィザーズは、ジョーダン・マクレーがドライブでレイアップに入るが、ディフェンスと交錯して外れた、ファウルも取られず、リバウンドもセルティックスが奪い、またも速攻をかけられる、ジェイレン・ブラウンにゲイリー・ペイトン2世とトロイ・ブラウンJr.が必死で追い着き、2人で囲んで何とかボールを奪い取ったウィザーズ。ここでジェイレン・ブラウンがファウルを取られて、ウィザーズボールで再開。

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ウィザーズの攻撃で、ジェイレン・ブラウンと交代で入ったルーキーのトレモント・ウォーターズ(G、背番号51)がいきなりファウル。だが、ボールを持ったアイザイア・トーマスが、ウォーターズとタイスの2人に取り囲まれて、サイドラインに押し出された。おいおい、またターンオーバーかと思いきや、その前にワシントンがタイムアウトを取っていたらしい。依然、63-59の4点差、残り4分37秒。
 
タイムアウト明け、まだアイザイア・トーマスがコート上にいて、イシュ・スミスを出さないことが驚きだった。サイドラインからの再開で、トロイ・ブラウンJr.がボストンの動き回るディフェンスに翻弄されて、誰にもパスを出せずに、5秒バイオレーションでターンオーバー。もう、本当に何をやっている!? ボストンの攻撃に変わると、ウォーターズのドライブに、アイザイア・トーマスがついていけずにファウルで止める。ウォーターズは2本ともフリースローを決め、63-61とついに2点差に。ここで、ウィザーズはアイザイア・トーマスとマヒンミを下げて、イシュ・スミスとパセチニクスを入れた。さっきまでの時間は何だったんだ?

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何だろう。やはりイシュ・スミスが登場すると、いきなりボールが回り始まる。コーナーのトロイ・ブラウンJr.がスリーを決めて、66-61。ボストンのトレモント・ウォーターズは、いきなりトップから3ポイントを撃つ肝っ玉の強さを見せるが、外れて、ワシントンボールに。ゲイリー・ペイトン2世が攻め込むが、ここでウォーターズが果敢にスティール、再びボストンボールの速攻に変わるが、ウォーターズからテイタムへのパスがディフェンスにはじかれてアウト・オブ・バウンズ、ここは若さなのか。
 
セルティックスは、テイタムがごりごりと押していく。ゲイリー・ペイトン2世とトロイ・ブラウンJrがダブルチームで当たると、テイタムはマーカス・スマートに渡す。スマートには、ジョーダン・マクレーとトロイ・ブラウンJr.が付くが、ペイトン2世がマクレーとスイッチして付くと、ボールを体で止めてルーズボールにさせて、スティール。トロイ・ブラウンJr.が拾い、一気呵成に攻め込み、ダンクを叩きつけたが、勢い余ってボールははじかれ失敗、だが、リバウンドを追いかけてきたマクレーが取ってリングに入れた、さらにファウルをもらったがフリースローは外して、68-61に。

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セルティックスは、テイタムとタイスを下げて、ヘイワードとエネス・カンターを入れた。ハーフコートで展開する中、ディフェンスの隙をついてゴール下に走り込んだウォーターズがボールをもらいレイアップを決め、68-63。イシュ・スミスに代わると、ウィザーズは展開が速い。コート内を縦横無尽に動き、ペイントにドライブしたかと思うと、フェイダウェイシュートのように見せかけながら、ゴール下にいたパセチニクスにパス、フックショットが決まって、70-63。セルティックスは、マーカス・スマートがすぐにスリーを放つが、外れてウィザーズに攻撃が移る。イシュ・スミスに合わせて、パセチニクスがスクリーンをかけるが、オフェンスファウルを取られて、時計が止まる。残り2分51秒。ウィザーズは、マクレーに代わってボンガが入る。
 
ボストンは、カンターがボールをもらって、ごりごりとゴール下へ詰め寄る流れ、しかし耐え切れず、外へ出したボールをゲイリー・ペイトン2世がスティール、ワシントンの速攻となるが、イシュ・スミスのジャンプシュートは届かない。変わったボストンもヘイワードがドライブからのレイアップを外すが、ワシントンはリバウンドを確保できずアウト・オブ・バウンズにしてしまう。結局、ボストンのスマートのシュートにパセチニクスがファウルをして、フリースローを与えてしまう。スマートは2本とも決めて、70-65。

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トロイ・ブラウンJr.がフローターを決めて、72-65としてウィザーズだったが、セルティクスは、グラント・ウィリアムスがペイントでターンアラウンドフックシュートを沈め、さらにファウルをもらいフリースローで3点追加、72-68。それでもウィザーズは、イシュ・スミスがやはり相手を翻弄し、一瞬の隙をついてのジャンプシュートで、74-68。しかし、セルティックスは、ウォーターズのドライビングレイアップで74-70と追いすがる。ウィザーズは、ゲイリー・ペイトン2世がドライブレイアップを決められなかったが、セルティックスは、ヘイワードがゴール下のカンターに渡し、レイアップを沈めて、74-72と再び2点差。やはりシュート合戦のような力の勝負ではセルティックスに分がある。

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残り40秒。ウィザーズはイシュ・スミスがドライブからターンアラウンドのジャンプシュートを放つが外れ、リバウンドも取れず。残り25秒となり、セルティックス第3クォーター最後の攻撃、ウォーターズが間合いを図りながら、ゴールへドライブ、ゴール下から味方にパスしたボールをトロイ・ブラウンJr.にスティールされる、ワシントンは、速攻からコーナーのイシュ・スミスに渡すもスリーポイントは入らず、第3クォーターは74-72で終了。いやいや薄氷を踏むような試合だね。

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第4クォーターは、ボストンの攻撃から。ボストンはブラッド・ワナメイカー、ワシントンはアドミラル・スコフィールドを入れてきた。いきなりワナメイカーのドライブ中にスコフィールドがファウル。だが、ウォーターズのスリーポイントはエアボールとなりショットクロックバイオレーションでワシントンボールに。ワシントンは、パセチニクスがゴール下のトロイ・ブランJr.に入れるが、レイアップをグラント・ウィリアムスにブロックされて、カウンターの速攻をくらう。しかし、ワナメイカーが中へパスしたボールをアイザックボンガがスティール、反転速攻をかけ、イシュ・スミスがドライビングレイアップを決めて、76-72に。
 
セルティックスは、ウォーターズが積極的にスリーを撃ってくるが決まらない、一方ウィザーズもトロイ・ブラウンJr.ミドルシュートを外す。だが、ボストンはウォーターズからコーナーのグラント・ウィリアムスに渡し、スリーポイントが見事決まる、これで76-75の1点差に。

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ウィザーズはトロイ・ブラウンJr.の体勢を崩したジャンプシュートは外れるが、それでもリバウンドをボンガがチップインして、78-75と逆転をさせない。セルティックスは、ウォーターズがスピードを生かしてのドライビングフィンガーロールで、またも78-77と1点差に迫る。ウィザーズは、イシュ・スミスが負けじとトップギアのスピードで迫る。ゴール下に走れると見たスコフィールドにバウンズパスをするが、取れずにアウト・オブ・バウンズとなり、ターンオーバー。セルティックスは、ウォーターズに代わって入ったジェイレン・ブラウンがコーナーからスリーを撃つが、エアボールとなり入らず。リバウンドをグラント・ウィリアムスが取るものの、カンターにパスしようとしたボールが合わずにターンオーバー。拙攻が続く残念な展開。ウィザーズは、スコフィールドに代えて、ジョーダン・マクレーを入れる。
 
均衡を破ったのは、やはりイシュ・スミスだった。ショットクロック残り5秒からのエルボーでジャンプシュートを決めて80-77に。すると、ボストンは、ヘイワードがイージーなジャンプシュートを外し、ワシントンのマクレーミドルシュートを外し、ボストンのワナメイカーは3ポイントを外す、リバウンドを取ったイシュ・スミスはドリブルで攻め上がるが、ジョーダンマクレーのジャンプシュートはディフェンスに阻まれて外れた。すると、ゆっくりと上がってきたボストンのジェイレン・ブラウンがこれまで外しまくっていたスリーポイントを沈めたのだ。なんと80-80の同点になった。
 
それでもあわてないのがイシュ・スミスだ。相変わらず縦横無尽に動く中で、ゴール下のカンターと1対1になったと見るや、すり抜けてゴール下を横切り、リバースレイアップを決めて、82-80と再び突き放す。そうすると、セルティックスのジェイレン・ブラウンのスリーはまた決まらなくなった。リバウンドを取ったウィザーズが攻撃、イシュ・スミスは落ち着いたところでボールをもらうと、ドライブに見せかけたフェイントを入れてのフェイダウェイシュートが決まり、84-80に。ここでセルティックスがタイムアウト、残り7分9秒。

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タイムアウト明け、セルティックスは、ヘイワード、カンター、ワナメイカーを下げて、テイタム、タイス、マーカス・スマートを戻す。しかし、テイタムのドライブからのジャンプシュートを、ウィザーズディフェンスがブロック、ボールも奪い取った。ウィザーズはイシュ・スミスがクロスオーバーから間合いを図りながら、ミドルシュートを放つと、これが入るのだ、86-80。セルティックスは、テイタムを中心にして動くが、シュートが決まらない。ウィザーズはボールを回しながら、ショットクロックが10秒を切った時点でイシュ・スミスが受け取ると、先ほどとほぼ同じ距離ながら体勢を崩したミドルシュートもまた決まるのである、これで88-80に。
 
セルティックスは、トップのスマートからペイントのテイタムに渡し、テイタムが走り込みながら、空いたゴール下のタイスに渡す万全の流れ。だがタイスのダンクシュートを、ウィザーズのパセチニクスがブロック。さらにこぼれ球もボンガが取って、ウィザーズの攻撃。だが、トロイ・ブラウンJr.からイシュ・スミスに渡し、ドライブで切り込んで、パセチニクスにパスするボールがスティールされて、ターンオーバー。ボストンの速攻となるが、グラント・ウィリアムスのシュートをパセチニクスがファウルで止めた。グラント・ウィリアムスはフリースローを1本しか決められず、88-81に。

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トロイ・ブラウンJr.がスリーを失敗し、ボストンボールに。リバウンドを取ったジェイレン・ブラウンがそのまま切り込み、またもワシントンはファウルで止める。だが、ブラウンはフリースローを2本とも決めて、88-83。

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残り4分49秒、ワシントンはできるだけ時間をかけて攻める作戦に切り替えた、ジョーダン・マクレーがドライブしてのフローターを試みるが失敗、だが、続くボストンの攻撃で、ジェイレン・ブラウンからマクレーがスティールを奪う。しかし、マクレーもドライブからのショットをヘイワードのブロックに阻まれる。ボストンは、マーカス・スマートがディフェンスをかいくぐってのフィンガーロールを放つが、これも決まらず、リバウンドを取ったボンガがそのまま切り込み、リバースレイアップを決めた、90-83。
 
こうなると流れは、ワシントンに傾いたのか、ボストンはグラント・ウィリアムスがオフェンスファウルを取られて、ターンオーバー。するとワシントンの攻撃では、イシュ・スミスのドライブに、ヘイワードがディフェンスファウルを犯し、フリースローを与えてしまう。スミスは1本しか決められなかったが、91-83に。

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残り3分24秒、ボストンは意地を見せられるか。ヘイワードが、エルボー付近のテイタムに渡し、テイタムはふらつきながらもゴールへと近づき、アウトサイドのジェイレン・ブラウンに渡す、ブラウンはスリーのフェイクを入れた後でドライブに切り替え、フローター気味のジャンプショットが決まり、91-85に。
 
ワシントンは、ジョーダン・マクレーがステップバックのミドルジャンプショットを決めて、93-85と突き放すと、ボストンは、ヘイワードがコーナーでスリーのフェイクからドリブル、ゴールに走ってきたグラント・ウィリアムスに合わせ、レイアップが決まり、93-87と追い上げる。
 
ボストンは、ボールを持ったジョーダン・マクレーダブルチームでプレッシャーをかけ、トロイ・ブラウンJr.にはマーカス・スマートがついて、ボールをはじいて追い込んだ、イシュ・スミスにボールが戻った頃にはショットクロックギリギリで、難しいスリーを撃たせて切り抜けた。すると、次の攻撃でテイタムがスクリーンをつかってドライブすると、そのままするするっとリングまで駆け抜けダンクシュートが成功、93-89の4点差にまで詰まった。これで残り2分。

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ワシントンは、イシュ・スミスが持ち上がり、ジョーダン・マクレーに渡す。ハーフコートぎりぎりの場所でプレッシャーをかけられ、抜け出すもショットクロックギリギリでタフショットのスリーを撃たされる、リバウンドも取れず、ボストンボールに。
 
ボストンは、ジェイレン・ブラウンとマーカス・スマートのボール回しからテイタムに渡り、ゴール下に切り込みながら、コーナーのヘイワードにパス、ただ、今日はヘイワードのフリーでもスリーが決まらない。
 
ワシントンは、イシュ・スミスが上がり、周りを見渡し様子を窺う。残り1分を切った。ショットクロックを見て動き、スリーポイントラインを越えたあたりでミドルショットを撃ったが決まらず、ただリバウンドをトロイ・ブラウンJr.が取り、ショットクロックがリセットされ、まだウィザーズボール。ジョーダン・マクレーは、テイタムにつかれて、またもハーフライン付近まで追い込まれる。それでもテイタムを振り切ろうとした時に、ファウルをもらう。ここでタイムアウト、残り45秒。
 
プレイ再開、ボストンはものすごいプレッシャーをかけてくる。サイドラインからのパスでパセチニクスに渡ったところで、インテンショナルファウルを取りに行った。パセチニクスは2本ともフリースローを決めて、95-89。残り43秒、まあこれで試合は決まったね。
 
セルティックスは、スリーポイントを狙ってくるかと思いきや、マーカス・スマートはドライブを仕掛けてきた。ファウルはもらったが、シュートは入らず、3点プレイにはならず。スマートは1本目のフリースローを入れて、95-90。グラント・ウィリアムスが下がり、トレモント・ウォーターズが入る、残り39秒。だが、スマートは2本目のフリースローを外し、さらにリバウンドもウィザーズのボンガに取られてしまう。あわてて、ディフェンスにまわるセルティックス、ようやくファウルで止めた時には、残り30秒になっていた。

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トロイ・ブラウンJr.はフリースローを2本とも決めて、97-90。セルティックスは、ウォーターズを下げて、またグラント・ウィリアムスを戻し、ウィザーズはパセチニクスを下げて、ゲイリー・ペイトン2世を戻す。セルティックスは、ヘイワードからスマート、コーナーにいたテイタムに渡したが、スリーポイントは決まらず、それでもリバウンドをヘイワードが取ってそのまま得点、97-92となった。ウィザーズがプレイを再開すると、すぐにセルティックスはファウル。マクレーフリースローを1本しか入れられず、98-92に。残り15秒でセルティックスがタイムアウト
 
サイドラインからプレイ再開。スマートは、トップに走り込んできたテイタムに渡し、テイタムはディフェンスをはずしてスリー、エアボールとなるもリバウンドをゴール下にいたジェイレン・ブラウンが押さえ、レイアップを決めて、98-94に。
残り11秒。セルティックスはまたもファウルで時間を止めて、ワシントンにフリースローを与える。イシュ・スミスもフリースローを1本外し、99-94。セルティックスは、テイタムがスリーを撃つがこれも失敗、リバウンドをタイスが取るが、セカンドチャンスシュートも入らず、これで試合終了。

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なんとワシントン・ウィザーズが、2戦連続強豪チーム相手に主力メンバーを欠きながら金星をあげるという結果になった。ウィザーズは今季2回目の連勝らしい。1月なのに連勝が2回目っていうのが実に悲しい。楽天NBAでは「ウィザーズはホームではエネルギッシュにプレイする」と言ってたけど、大体、どこのチームでも普通はそうだって。コートでプレイしている八村は見られなかったものの、これだけのゲームが見れたのだから儲けものという気持ちでいっぱいになった。あらためて帰国して楽天NBAを見て、幸せな気持ちに浸っている。アメリカにいる時は楽天NBAは一切見られなかったからね、何なんだ、この矛盾。あと、せっかくスタンド1列目にいたのに、意外とカメラでぬかれていなかったな。ひいた映像では自分の姿は常に認識できていたのだが。

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スタッツとして目立ったところでは、ウィザーズは、イシュ・スミスが27得点、4リバウンド、4アシスト、ジョーダン・マクレーが19得点、7リバウンド、2スティール、3ブロック、アイザイア・トーマスが17得点、トロイ・ブラウンJr.が15得点、9リバウンド、イアン・マヒンミが8リバウンド、4ブロックといったところか。

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一方、セルティックスは、ジェイレン・ブラウンが23得点、12リバウンド、ジェイソン・テイタムが17得点、マーカス・スマートが13得点、3スティール、2ブロック、ゴードン・ヘイワードが10得点、10リバウンド、エネス・カンターが11リバウンドといったところ。

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チームとしては、フィールドゴール%がワシントン46.4%、ボストン34.6%、スリーポイント成功率が、ワシントン33.3%、ボストン21.6%と、ボストンの方がかなり低い。これはデンバー・ナゲッツ戦でもそうだったけど、相手のスリー%が、キャピタル・ワン・アリーナで低くなれば、ワシントンは付け入る隙があるということだ。リバウンドの数は、ワシントンは47でボストンが55と上なのだが、オフェンスリバウンドはワシントンが7、ボストンが16と圧倒的に上回られている。これでワシントンが勝てたのは、相手フィールドゴール%の低さであり、ラッキーだったというしかないだろう。そして、前のデンバー戦でも指摘されたベンチメンバーの得点は、ワシントンが49、ボストンが23といった具合。デンバー戦の92に比べれば落ちたけど、とんでもない数字である。ウィザーズの懐事情がいかにきびしいものか、それでも勝ったということに賛辞をおくりたい。
 
その後、ワシントン・ウィザーズがどうなったかはご存じの通り。この当時はまさかコロナで中断するなんて思いもよらなかったのだが、結局25勝47敗で、中断後のプレーオフ争いを決めるシーディングゲームでも勝てずにプレイオフ出場はならず。八村は2月に復帰はするのだが、その時は遅かったというか、このチームでよくやったというのが正直なところだろう。次のシーズンの話はここではしたくないが、必ずケガをするジョン・ウォールは、ついにウィザーズを出て行くことになった。本当にただの不良債権でしかなかったんじゃないか。代わりに加入したのが、ラッセル・ウエストブルックであるが、この人はウォール以上に面倒くさくて、さらにチームを勝たせる人間じゃないんだな、これが。
 
話は戻って、この当時ですら、必要なのかと思っていたアイザイア・トーマスは、トレード期限ぎりぎりにジョーダン・マクレーとともにロサンゼルス・クリッパーズに放出され、その後、解雇されるという結果に。代わりにウィザーズに入ってきたのが、やはりポイントガードのシャバズ・ネイピアーとジェロームロビンソンだったのだが、ウィザーズのガードとしては、シャバズ・ネイピアーの方が評価されるような事態となった。
 
私が見た3試合で輝きを見せたイシュ・スミスが大活躍したのは、あと数試合くらいで、結局その後もスターターで起用されることもなかった。さらにエースのブラッドリー・ビールが復帰してからは、どうも彼とは合わない感じなのか、影をひそめることになってしまった。イシュ・スミスはデトロイト・ピストンズ時代から見ていたので、活躍してくれることはうれしかったのだが。とはいえ、次のシーズンも彼は移籍せず、ワシントン・ウィザーズに残るらしい。何がいいのかわからないが、また輝きを見せることもあるかもしれない。
 
これで、この旅のキャピタル・ワン・アリーナ詣は終わり。都合4日間通ったことになる。こんなことは今までなかった、パーシャルプランでのチケット購入のおかげだが、また買うかというと買わないだろう。シーズンチケットが日本人にも買えるなら考えるが、ワシントン・ウィザーズ戦の利益は、低そうなのは間違いない。まあ、そんな妄想もコロナのおかげで、夢物語となってしまった。
 
この日は、八村も行ったことがあると聞いたワシントンDCの日本式居酒屋へ行ってみる。だから何というわけでもなく、よくわからない。わざわざ店員さんに聞くのもはずかしいしね。とはいえ、翌日もまだ私はワシントンDCにいるのである。