2013/11/28 Detroit Lions vs. Green Bay Packers @ Ford Field (NFL football) ①

今年の休みは、ちょうどアメリカのサンクスギビング(感謝祭)の時期となった。色々スケジュールを精査して、行き先はデトロイトインディアナに決めた。そういえば数年前にデトロイトに行った時も、サンクスギビングだった。アメリカのサンクスギビングは、日本の正月みたいなもので、ほんとにあらゆる店が休みになる(普段は24時間営業のドラッグストアとかでもだ)。かつてデトロイトに行った時も、夜も遅い時間で空腹なのに、ご飯を食べるところがどこもやっていなくて、色々グルグルと回って、ダメ元で入ったグリークタウンのホテルのレストランで何か食わせてくれと言って、食べたチキンがやたらおいしかったことを思い出す。なので、サンクスギビングは要注意な時期なのである。
 
まず今回の計画は、サンクスギビングの当日である木曜日にデトロイトに着いて、フォードフィールドでライオンズ対パッカーズのゲームを観るというものである。でも、試合開始時間は1230分なので、普通に直行便でデトロイトまで行くと着くのが昼を過ぎるので、開始時間に間に合わない。そこで羽田の深夜便に乗って、乗り換えで行くことにした。しかし、ANAとユナイテッドとか、JALアメリカンとか、同じ航空会社系で合わせようとすると、料金はそれほど変わらないのだが、恐ろしいほどの時間がかかったり、空港で夜を明かさなくてはならないようなスケジュールしか作れない。
 
そこで考えたのが、これまで貯めたデルタのマイルを特典航空券に変えて、デトロイトまで移動する作戦だ。羽田を0時過ぎに出て、LAXに夕方6時過ぎに着く。デルタならデトロイト行きは0時の夜行便があり、朝7時前にはデトロイトに到着するのである。夜行便の連チャンではあるが、ここまで来るとさすがに寝られないことはないだろうと踏んだ。ホテルは奮発して、デトロイトクラウンプラザにしてアーリーチェックインをリクエストしておいた。そうすれば着いて、少しの時間は寝られるだろう。あと、一流ホテルのレストランならサンクスギビングでも何かしら食べられるだろうと思った。
 
乗り継ぎの時間が6時間もあると思うかもしれないが、ANAからデルタに乗り換えるので、荷物を出せて、空港から外に出られるのである。先にデルタにチェックインさえしておけば、ほぼ手ぶらでLAを散策できるのである。あとは空港のセキュリティチェックにかかる時間を見ておけば(LAXだけど深夜だから人も少ないはず)、ほぼ5時間の遊び時間ができるのである。
 
そこで、その余り時間を使ってステイプルズセンターに行くことにした。その日は、NBAロサンゼルス・クリッパーズニューヨーク・ニックスのゲームがあった。普通に地下鉄に乗れば、試合時間前には着く。デトロイト行きは深夜0時過ぎなので、11時に戻れば間に合うだろう。試合開始は19時30分だから、最後までは見られないかもしれないが、そこは仕方がない。計画は完璧なはずだったのである。
 
しかしLAXの空港に着くと、自分のスーツケースが出てこない。代わりにあったのは、確かに自分のスーツケースと全く同じ製品。同じメーカーで同じ色だけど、少し見た目が自分のものより古くて傷がある。そう、自分の乗った便に、自分と全く同じ形のスーツケースを持った人間が同じように預けていて、自分のものと間違って持ち去ったというわけである。こんなことってある!??? 
 
LAXの空港カウンターで説明して追跡をしてもらう。こういう時に助かるのは、ANAだと日本語が通じるということだ。しかし、自分のスーツケースを持っていた人間はなかなか捕まらず、ずっと待たされる羽目に。相手の携帯電話は通じず、泊まる予定のホテルにもチェックインしていないらしい。何なんだろう、このどうしようもないもどかしい感覚は。時間はすでに試合開始時間の7時30分を過ぎていた。
 
相手の方も翌日はヒューストンに行くことになっていて、それまでにはなんとか捕まるだろうということで、デトロイトの空港まで送ってもらえるようにカウンターで手続きをしていると、何と相手と連絡が取れたという。しばらくしてスーツケースは普通に戻ってきた。相手は現れず、謝罪の言葉もナシに。時間は8時を過ぎていた。普通に空港内のフードコートで飯を食っていたらしい。
 
 結局、普通にスーツケースが戻ってきたので、これでは手荷物遅延の保険もおりないことに。そしてANAは特別何もしてくれないし、当然、何もくれなかった。もうこの時間からステイプルズセンターに行っても、すぐ帰るだけになってしまう。時間だけ損しただけだった。クリッパーズ戦のチケットは、一番安い2階席だったけど、それでも50ドルはした。当然、都合で行けなかった時に払い戻されるチケットマスターの保険サービスも付けていなかった。
 
 どこかのバカのせいで、最悪な結果になってしまったわけだ…。LAXであと2時間、ただ待つだけかよ。スマホの電池も切れた。ほんとに徒労以外の何物でもなかった。唯一助かったのは、デルタのデトロイト便で、オプションで取ったエコノミーコンフォートがすごく快適だったことだろうか。シートの前がリアルに広くて、電源だってUSBだって使える。100ドル程度なので、デルタに乗るときは、無理してでも取った方がいいよ。
 
そしてデトロイトに着いたら、雪が降っていた。
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