2012/10/28 Vanderbilt Commodores vs Massachusetts Minutemen (NCAA football) ②

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  そして、ヴァンダービルト大とマサチューセッツ大の試合が始まったわけであるが、ジョーダン・ロジャース(背番号11)のパフォーマンスは、試合相手にしては、実に低調というか、何というか…。スコアだけ見れば、49-7というヴァンダービルトの圧勝で、危なげないというか、おもしろくない試合であったのだが、相手が拙攻とミスで自滅したというような試合であった。写真を見てもわかるように、決して大きくもない、かなり線も細いという印象だった(実際は185cm、96kg)。ロジャースはパス217ヤードで2タッチダウンパス、最長パスが29ヤードという何とも平凡なスコア。Brian KimbrowWesley Tateの2人のランで179ヤード、総獲得ヤードは237ヤード(ロジャースもランで22ヤード、1タッチダウン)というランで圧倒したゲームだった。だが、ヴァンダービルトのエースRBはZac Stacy という選手のはずで(彼はこの日16ヤードしか走っていない)、いかに余裕のゲームだったかということがわかる。
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 むしろ、印象に残ったのは、対戦相手マサチューセッツ大学の一年生QB、Mike Wegzyn(背番号11)だったりした。一年生といっても彼はRed Shirtなのだが(大学フットボールではきっちり4年間しかプレイできないので、ポジションに有力な選手が多くいたり、次年度に有力な選手が望めない状況だったりすると、チームは一年だけその選手をプレイさせないという浪人状態にさせて、卒業を一年遅らせることができる。それがRed Shirtである)。
 序盤、7-0と先制された後、彼は41ヤード、11ヤード、21ヤードなどのパスを成功させるビッグドライブを展開し、驚かせてくれたのだが、敵陣9ヤードまで迫ったところで、4thダウンギャンブルに失敗。続くドライブも、敵陣28ヤードまで迫るものの、4thダウンギャンブルのパスに失敗。これで完全にマサチューセッツは力が抜けたように思う。後半に入っても、21-0とリードされる中、Wegzynはショートパスを通し、攻め込むのだが、サックを受けて得点できず、挙句の果てには、インターセプトからタッチダウンを奪われ28-0となり、完全にヴァンダービルトのディフェンス陣にプレイを見切られてしまい、これでほぼ試合は決まってしまった。次のドライブからはWegzynは交代し、(おそらく元々エースQBだった)A.J. Doyle に交代するのだが、それでもおもしろい活躍を見せてくれた。後で調べてみると、Wegzynテネシー州ノックスビルの出身で、ナッシュビルはいわば地元でもあったわけだ。2012年は彼が先発のQBとして出場する試合が多かったようだが、地元凱旋ということでのチームの計らいでもあったのだろうか、実際、強烈な印象を残せたと思う。高校時代はかなり有名な選手だったようだが、なぜ、またマサチューセッツ大学へ進学したのだろうか、ちなみに彼の兄はテネシー大学のTEだそうでもあり、謎である。
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  試合はマサチューセッツが完封されるのかという展開だったが、最後にワンタッチダウンを取って、49-7で終わる。ほんとにおもしろくない、ほとんど印象に残らない試合だった。ヴァンダービルト大学とマサチューセッツ大学は提携校(ライバル校)でもあるのだろうか、2013年シーズンもこの対戦が今度はマサチューセッツで組まれているようだ(ただ過去のスケジュールを見ると、毎年対戦が組まれているわけではないようなのだが)。
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 そして、ジョーダン・ロジャースであるが、今年のドラフトでは、候補としてリストアップされるも、指名はされず。その後、ジャクソンビル・ジャガーズと契約したものの、シーズン開始前にカットされてしまうという結果になってしまった。現在はどうなっているのか不明だが、ここで、彼の選手生活は終わったわけではないと思うので、また活躍できる時が来るのか、要注目ではある。
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