デトロイト上陸!⑤(Columbus Blue Jackets vs Detroit Red Wings @ Joe Louis Arena NHL Nov.28)

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 28日はこれまた聖地であるジョー・ルイス・アリーナに行った。自らホッケータウンと呼ぶアイスホッケーの歴史を作ってきた街、デトロイト。そのチームがレッドウィングスなのである。ここで行われたゲームの映像も数多く見て来たが、足を踏み入れるのは初めて。まさに今回の旅は、自分の趣味の原点を訪ねるものでもあった。

 ジョー・ルイス・アリーナはひときわ格式の高いところだった。70年代からある古いホームコートである。入り口を入ったところにああるのはレジェンド、ゴーディ・ハウの像。観客席に入るところにあかかっている赤い幕、年季が入った古い赤のビニールシートの席。どれもがカッコいい。そして、天井にかかっているバナーの多いこと。なんと優勝10回、中でも目立つのは昨年度(2007-08)の優勝のものだ。忘れちゃいけない、レッドウィングスは連覇を目指すディフェンディング・チャンピオンなのである。

 そもそもレッドウィングスというチーム自体が戦前の1930年代からあるのだ。それを支えて来たファン達の一体感はまさに独特のものであった。そこの一人に自分も入れて楽しめたことが素直にうれしい。

 この日迎えたのは、コロンバス・ブルージャケッツ。2000年にNHLに参加したまだプレイオフにも進出していない新しいチームだ。今季も勝率5割あたりをさまよっている(レッドウィングスはセントラル・ディヴィジョン1位)。だからあまり人気のカードでもないのか、私の座席は前から6列目といういい席であった。こんな席でも100ドルしないで買えてしまうのである。ホッケー人気が衰退しているのはまぎれもない事実である(ただデトロイトの試合はほとんど完売しているはず)。アイスホッケーは一度見ればほんとにおもろいのにって感じです。慣れてくると、サッカーなんてスポーツはほんとにたるくなってきます。

 ただホッケーの場合は特殊で、あまり前過ぎる席だと、選手を見るには近いのだが、反対側のゴールの方を見ようとすると、パックが飛んでくるのを避けるために立てられているクリアーなプラスティックボードが屈折して見にくかったりするのである。だから試合をちゃんと見たいならば、もう少し上のプラスティックボードが遮らない席がいいわけなのだが、そんなことは別にどうでもいい。

 そんな楽勝に思えた試合なのだが、意外な展開となりおもしろかったのだ。ホッケーの試合に絶対はない。もっとも番狂わせが起きやすいスポーツもホッケーだと思う。何せ2000年以降NHLでは、連覇をしたチームはないのだ。しかも前年優勝したチームはファイナルにも進出できていないのである。だからおもしろいのである。