デトロイト上陸!④(Tennessee Titans vs Detroit Lions @ Ford Field NFL Week 13 Nov.27)

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 27日に観たNFLアメリカン・フットボールの試合である。

 0勝11敗と未だ勝星のないデトロイト・ライオンズが、サンクス・ギヴィング・デイにホームコート、フォード・フィールドに好調テネシー・タイタンズを迎えた試合。ライオンズが意地を見せるかと期待したのだが、結果は実に散々なものだった。

 とにかくここまでひどいかと思う試合だった。プロとアマの試合じゃないのかと思うほど。タイタンズの攻撃にライオンズのディフェンスはなすすべがない。とにかく抜かれる抜かれる。タイタンズの強さはラインの強さだとは言われるが、それをまさに目で見て実感した。ここまで違うかという実力の差。試合の冒頭から、期待はもろくも崩れ去った。

 パスが決まったかと思うといきなりファンブルでターンオーバー。タイタンズはRBジョンソンのランで簡単にタッチダウン。開始2分たたないうちに7対0だ。次の攻撃で何とか奮起しフィールドゴールに持ち込み7-3にするが、すぐ後のディフェンスでRBジョンソンに58ヤードも走られタッチダウン、14-3に広げられる。さらに今度はQBカルペッパーがランニングバックのスミスに投げたごくごく短いパスを、なんと相手のディフェンスラインにインターセプトされ、タッチダウンされてしまう情けない展開で21-3。ここでもう帰る観客がいたことを指摘しておこう。

 第2クォーターに入ると今度はもう一人のRBホワイトに走られる。一つタッチダウンを返すも前半終わって35-10。もうどうしようもない。ここでもう観客は帰る帰る。前半だけで言うと、ボールのポゼッション・タイムは遥かにライオンズの方が多いのである。しかしそれはあまりにタイタンズが少ない時間で得点まで行き着いてしまうからに他ならない。まさにディフェンスやってるのか?と思う展開だった。

 後半に入ると、タイタンズディフェンスも慣れてきたのか、ライオンズの攻撃はパントで終わってばかり。スコアリングにすら行き着かない。終わってみれば47-10の大敗も大敗であった。

 いや、ライオンズほんとに全敗もあるかもという気がした。ここ数年ずっとオークランドに行ってレイダースを観て来た私だが、レイダースですら勝てるのではとも思った(実際はどっこいどっこいだろうが)。

 客がたくさん帰ったおかげで、最終クオーターなどは最前列の席に行ってかぶりつきで観ることができた。ライオンズベンチを撮った写真に写っていたのは、S・シュワイガート。かつてレイダースにいたセーフティの選手である。そんな彼が今ライオンズにいて、スターターにすらなってないのである。厳しい現実だ。

 未だに試合を見に来ている観客の中には、かつての名RB、バリー・サンダースの20番のジャージを着ている人が多かったのが、懐かしくもあり悲しかった。ほんとにライオンズには愛すべきスター選手もいないのである。BIG3がつぶれることになったら、ライオンズも身売りすることになってしまうのだろうか? ライオンズの勢いが復活するのが早いか、BIG3が持ち直すのが早いのか、賭けてみるのもおもしろいかもしれない。