フジロック08(7/25)のギャラクティックでブーツ・ライリーを生で見る!(Galactic with Boots Riley of The Coup @ Fuji Rock Festival 08)

http://www.youtube.com/embed/CGmtAuVLQWA
Galactic @ Fuji Rock Festival 08


 もう一週間たってしまったわけだが、今年はフジロックに行った。それもこれもギャラクティック Galacticを観るためだった。何せMCで登場するのは、私が2006年ベストアルバムに挙げるほどはまった、ザ・クープ The Coupのブーツ・ライリー Boots Rileyだからだ(奇しくも私の人物紹介の画面にもなっているアルバムジャケット写真のアフロの男だ)。おそらくアメリカ音楽業界で、その急進的な政治的言動も伴って、今最も過小評価されている天才であり、全身どファンクの男が来るからには行かないわけにはいかないだろう。ほんとに日本に来るのか(来れるのか?)は直前まで不安だったが…、でも信じるしかない。

 このバンド、ギャラクティックと一緒にツアーを回っているのは知っていた。いくらか映像もアップされていたし。しかしやはり生で観るのはわけが違うし、生で観ないことには信じられない。先に登場したのは、同じくMCで参加している、ジュラシック5 Jurassic 5(惜しくも解散してしまった)のチャーリー・ツナ Chali 2na。これは期待しないわけにはいかない。ギャラクティックの憎いところは、それぞれのMCの所属するグループの曲もやってくれるところだ。チャーリーツナの場合は、"Jurass Finish First”という具合に。これは盛り上がらないわけない。

 そしてブーツ・ライリーの登場だ。登場曲は、2006年の傑作アルバム『Pick a Bigger Weapon』からの曲"My Favorite Mutiny"だ! そして、ギャラクティックの好意で演奏した曲は、同じくアルバムからの"We Are the Ones"だった! いやー、すげー!!!。日本で、ライヴで、クープの曲を、しかもバンド演奏で、聴くことができたことが信じられんちゅうもんだ。通常ならば、ザ・クープが来日することなんて決してありえないだろう。まさにこの日、一生分の奇跡を目撃したわけだ! ギャラクティック様々だ。その後はもちろんギャラクティックと一緒にやっている曲。 "hussle up"はとにかくカッコイイの一言に尽きる。しかし、みんな盛り上がってたけど、あの中でどんだけブーツ・ライリーを、そしてザ・クープを知っていた人がいたのだろうか? 良かったらクープも聴いてよ。ファンキーさでは負けてへんから。

 生で見たブーツ・ライリーは、アフロはかなりイメージより小さかったけど、ステージ・パフォーマンスはなかなかのものだった。曲間に政府への悪態をつくところなんか、まさにブーツ本人だと納得して笑ってしまった。意外と小さかったようにも思えた。その前にデカすぎるチャーリー・ツナを見ていたから、それに比べると小さく感じるのだろうが、それでも殿下ほどではないにしても、身長は低いだろう。声が通ってなかったじゃないかという話もあるが、それも百戦錬磨の重低音、チャーリー・ツナと比較してしまうと致し方ないもので、現場ではともかく、映像ではちゃんと聴こえているから、現場の問題だったのだろう。

 その映像だが、You Tubeにアップされていないかと探したら、やはりあったのだ。通常ならばアップされているのは、上記のような客席から撮ったような映像なのだが、驚いたのは下のような映像があったことだ。これはまさにオフィシャルのスイッチングしている業務用映像だ。音も申し分ない。多分まだどこかで放送されたことはないと思うので、関係者から漏れた映像なのか?、でもそんなことは置いといて、この映像を観ればこのライヴの現場の迫力が十分わかるでしょう。消されないうちに保存しておいた方がいいですよ。



 ギャラクティックのさらに憎いところは、チャーリー・ツナとブーツ・ライリーのそれぞれのブロックがあった後で、最後に競演させる曲をちゃんと用意していたことだ。他の地域のツアーでもやっていたことなのかどうかはわからないが、この事実は知らなかったことなので、大層驚いたというか個人的にも盛り上がった。なんとその曲のスイッチング映像までアップされていた。これはすごい。



 個人的には今年のフジロックはこの日25日と27日の歯抜けでしか行けなかった。しかも27日はその日にどうしても新幹線で東京に帰らなければならず、リー・ペリーもほとんど観れずに帰ることになり、十分満喫できるほどには楽しめなかったが、あとおもしろかったと言えば、やはりブリーダーズかな。キム姐さんは一段とたくましくなっていたが、往年の名曲”キャノンボール”などが聴けたのは最高だった。これも盛り上がりましたね。MCでも笑わせてくれたし。一番楽しかったライヴの一つだったと思う。それまで局地的豪雨に打ちのめされていたからね。残念ながらこの日のフジロックの映像はYou Tubeにはアップされておらず。でもワールド・ツアーの画像は色々ある。一番音的に聴けるのはこれかな↓


 当時のビデオクリップもあった。いかにカッコ良かったかがわかるってなもんだ。


 CSSはこの曲のカバーをやっているはずのなに、フジロックでは結局やらなかったらしい。残念ながら私は観れずに帰ってしまったが…。でも同じ日に登場しているわけですよ。それこそ、ブリーダーズを観てから行っている人間もいっぱいいるだろうし。その辺もうちっと考えてくれてもええんちゃうの。プライマルには飛び入りとかするくせにね。