音楽雑誌が総括して選んだ「2006年のベストアルバム」を総括してみる!

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 ようやく各音楽誌のベストアルバムがすべて出そろった感じになった。しかし、いつからこんなに音楽雑誌はつまらなくなったのだろう? ロックも好きで、R&BもHIPHOPも好きで、洋楽も邦楽も聞くなんて奴が、ほんとに見るべき音楽雑誌はもうないに等しい。雑誌編集者がバカなのか? 音楽評論家がバカなのか? 何でそこまでジャンルを細分化しないといけないのかねー? 

 少なくとも90年代はじめは各音楽雑誌でも、ジャンルを超えたものを積極的に取り上げたりしていたように思うのだが。なぜか今でもエミネムはロック雑誌で大々的に取り上げられるのだけれど。そんなところは悪しきアメリカ白人文化の真似をちゃんとしているわけだ。他の黒人HIPHOPは全くと言っていいほど取り上げないくせに。日本ではそんな風になるべき理由はなかったはずなのにね。雑誌編集者に情熱がなかったのでしょう。

 自分なんかの場合、音楽雑誌を買っていると、月何冊買わなあかんのか・・・なんて感じになってしまう。だから極力買わなくなった。でも自分の周りにも、ロックも好きで、ブラックミュージックも好きで、洋楽も邦楽も聞く奴って、普通にいるんやけどね。そこまでリスナーの好みは細分化されてるわけではないと思うけど、なぜか雑誌だけはことごとく細分化されている。実際のところアーティスト本人達の、聞いている音楽ジャンルの幅広さには驚く。さすが自分達で作っているだけあって、どん欲に色んなものを吸収しなければやっていけないのだろうということがわかってくる。しかしこんな現実も、雑誌は必ずしも反映しているわけではない。

 今回、2006年の総括を見るために、色んな音楽雑誌を買ってみたが、何せ一番頭が固いのが音楽評論家やライター達だというのが、毎年全く変わらないことがよくわかる(そして彼らを使い続けている雑誌編集者も)。もう自分が好きなある一定の路線それだけ、という評論家達の何と多いことか? それで文章を書かなければならないから仕方がないかもしれないけど、自分が聞いた音楽もそれしかないのかよ? 彼らは全体の音楽シーンを見ないのか? 自分があまり聞いていないジャンルであっても、いいものがあれば、それを挙げてもいいだろうに。自分が何もしゃべれないから挙げないのかね? 別に個人的趣味が、モー娘だったらそれでいいじゃないかなんて思うけど。そういうライターの方が好感が持てるってものだ。あなた達の聞いているアーティスト達は少なくとも、色んな周りの音楽シーンに影響されて音楽を作っていたりもするわけでしょうに。そんな評論家やライター達の文章を読んで、おもしろいわけがないのも納得だろう。ひいては音楽雑誌もつまんないわけだ。

 まあ、それを言っちゃおしまいなので、それぞれ音楽雑誌を見て行こう。