アメリカはおろか、カナダも負けちったよ!!(トリノオリンピック)

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 ※※ニックネームが変更できないということがわかって、結局全部やり直しました。やっぱyahoo!ブログは不便です。ちなみにこれがほんとの2月23日の投稿です。※※※


 トリノオリンピックの種目の中で、日本ではほとんど話題にもならないが、実は世界ではかなり盛り上がっているもの。それがアイスホッケーである。数あるスポーツの中で、オリンピックという舞台で正に世界最高峰のプロ選手がほとんど出場するまさにドリームチームのドリームマッチがアイスホッケーで行われているのである。野球やサッカー、バスケなどの競技ではありえないほど有名選手がごろごろオリンピックに出場しているのだ。

 日本では、日本人が出場しないから放送も少ししかされないが、これを見失うことはほんとに惜しいことだ。ワールド・ベースボールクラシックなんてなんてちゃっちい大会だってことがよくわかる。なんせ今アイスホッケーの最高峰リーグ、北米のNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)の有名選手がとにかく出てる出てる。そもそもホッケーにはワールドカップみたいなもの(もちろんクラブチーム世界選手権も)がないから、オリンピックの場がサッカーで言うワールドカップにあたるわけなのである。

 実はアメリカの四大スポーツ(アメフトNFL、バスケNBA、野球MLB、アイスホッケーNHL)で、最も国際化が進んでいるのがNHL。日本人には、見た目は同じ白人にしか見えないかもしれないけど、国籍はアメリカ、カナダのほか、思いつくまま上げてもロシア、チェコスロバキアフィンランドスウェーデンウクライナオーストリアラトビアノルウェー、ドイツ、スイス、カザフスタンなどがある多国籍スポーツ。そしてNHLも今年はオリンピックイヤーのため、2月は途中でシーズンを中断して、オリンピックを完全バックアップしている。どこかのスポーツとはえらい違いだ。

 しかし世界最高峰のリーグであり、NHLのお膝元であるカナダは、最も選手人口が多く、アイスホッケーが国技でもあるため、いつも国家の威信をかけて挑むのだが、決して思うようにはいかない。それがアイスホッケーである。何しろチームスポーツであり、選手が目まぐるしく入れ替わるため優秀な個人選手の能力だけでは勝てない、そしてゴールキーパーことゴーリーのその日の調子が試合を左右するスポーツなのだ。NBAのドリームチームがオリンピックでも必ずしも勝てるわけでなくなってきた各国選手のレベル向上が、バスケよりも如実にあらわれているのがアイスホッケーなのだ。

 プロ選手が出場できるようになった長野五輪からだったが、カナダはメダルすら取れなかった。ちなみに長野で金を取ったのはチェコである。その後カナダが国家の威信をかけて戦ったソルトレークでは、何とか金メダルを取ったのだが、また今回のトリノでは予選すら思うように勝てず、準決勝で宿敵ロシアに1点も取れず完敗。カナダ最高のゴーリーのマーティン・ブロデューアも、今大会はダメだった。カナダでは大問題である。他のどんな競技よりもアイスホッケーで金を取れないことが悔しいのである。どうするんだろう? 次はバンクーバー、自国開催でっせ? これで負けたらほんとにどうなることやら。

 アメリカに至っては準決勝にすら進めないかもという状況だったが、なんとか進んだ準決勝にフィンランドに敗れた。結局、アメリカチームは調子の悪かったゴーリーのリック・ディピエトロを変えずに、ダメでそのまま心中してしまった形になった。どうなってるんだろう? 一方、さすがと言えるのはチェコだ。予選では勝てずに苦しんでいたのに、準決勝になると予選全勝だったスロバキアに快勝。ここぞとなるとやはり強い。決勝まで食い込めるか? でも、決勝はこのままではフィンランド対ロシアが順当かな? しかし、フィンランドは強いねー。

 まあロシアにしろフィンランドにしろ、NHLで活躍している選手がいっぱいおり、北米人にとっても顔なじみの選手だったりするのだが、オリンピックの場はやはり特別なのである。日本人としては、ここまで国民として盛り上がれるスポーツが、冬季オリンピックにあることを正直うらやましいと思う。しかし、ここまで何があるかわからんスポーツもめずらしいわ。