<漁船銃撃拿捕>盛田さんの遺体根室に…露、拘束3人の引き渡し応じず

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060819-00000003-yom-pol

 この事件に関しては、一人死人が出たことに関しては、ロシアに抗議をしてしかるべきだと思うが、やはり密漁をしていたことは否定できないでしょう?

 北方四島の海域とはいえ、その四島はすでに50年以上もロシアに実効支配されており、日本の四島帰属主張は国際的にも認められていない。当事者の猟師たちも、死人が出るとは思っていなかっただろうが、ある程度のリスクを覚悟してやっていたことであろう。

 今まで日本漁船の拿捕・銃撃事件は、海上保安庁によると戦後、2000年までに北方領土海域で拿捕された日本船は1321隻、連行された漁船員らは延べ9367人、警備艇に衝突され漁船が沈没し30人が死亡した例があるという。恐るべき数だ。

 そもそもこの北方四島周辺海域では、98年に安全操業枠組み協定が発効しており、四島の沿岸十二カイリの水域で日ロ両政府が管轄権を棚上げし、日本漁船がロシア側に負担金を支払い、スケソウダラ、ホッケ、タコなど特定の魚種を一定量漁獲するようなことが行われていたらしい。しかし、カニ漁は同協定の対象となっていなかったらしい。

 今回の事件の「第31吉進丸」は歯舞諸島貝殻島根室半島納沙布岬間の「中間ライン」が設定されている水域で、その範囲を逸脱して、漁を行っていたらしい。

 なんか竹島周辺の韓国漁船の密漁に、やいやい言うことできるのかって思うよね? 竹島も日本の固有の領土と主張しているが、実効支配はもう何十年も韓国の手になっている。

 こう思うと、ほんとに日本の外務省は何も領土問題を解決の方向に導かず、ただほったらかしにしてきただけかと思わざるを得ない。